沖縄離島⑤ 波照間島で危うく死にかけた。
一睡もしないままサガリバナツアーに参加し、カヌーでマングローブを渡ってきたものの、早朝ツアーなので帰ってきてもまだ朝の8時!
もうこのまま西表島を南下して、南の大原港から波照間島に行くことに決めました。
まったり旅行のはずが、えらくアクティブな工程になってしまうものの、貧乏性なのであそこもここも行けるときに行かないと損! って思っちゃうんですよ。
あ~、庶民なわたし。
フェリーが波照間島に近づくにつれて海の青さが増していることに気づきます。
波照間島の海は目の覚めるような青。
おお、これがあの有名なハテルマブルーというやつか!
寝不足も吹き飛んで興奮してきた!(しかしこの興奮が後の不幸に繋がるとは、この時のわたしはまだ知る由もない)
波照間島に着くと早速宿が空いてるか電話。
2軒満室と言われ、2軒は留守電のまま誰も出ない。
さ、最終日にして遂に野宿か!
と焦ったものの、5軒目に電話かけた宿に空きがあり。
ほーら、やっぱり大丈ブイッ☆
(いつかやらかすよ、ホント)
明日はもう石垣島に戻って飛行機で帰途に着くため、島を回るのは今日しかないので、宿にチェックインしてすぐにレンタサイクルで島を回りました。
自転車から見た波照間島の海。
青いー!!!!
ウキウキしてこんな道を延々と自転車で進んでいったのですが、これが悲劇の始まり。
行けども行けども延々とサトウキビ畑が広がり、しかも脇道もない。
いつか、浜に出るか、大きい道路に出るよね?
と思いながら、ずーと進み続ける私。
炎天下に舗装されていないぼこぼこの道を自転車で進むのは、ものすごい体力奪われます。
だんだん体力が限界に来て不安になる私。
で、でもずいぶん進んできちゃったし、いまさら来た道を戻るのは辛すぎる。もう少し進めば・・・
と汗だくで自転車を漕いだものの、たどり着いたのはまさかのデッドエンド。
えええぇぇー!!!!
マジかーーーー!!!
今来た道戻るの?!
冗談でしょ?!
勘弁してー!
マジで波照間島に来た嬉しさも吹っ飛ぶぐらいのショックでしたよ。
座り込みそうになったもん。
でも文句を言ってもしょうがなし。
つーか、言ったところで誰も文句を受け止めてくれる人もいないし・・・。
もう泣きそうになりながら来た道を引き返しました。
しかし沖縄の強烈な真夏の太陽の元、周りにはサトウキビしかなく、日陰となる大木も一切なし。
加えて前日からの睡眠不足。
途中から坂道が登れなくなって、自転車を降りて歩く始末。
坂道を自転車を押しながら、何の修行だよコレ、と思いました。
道の途中の畑に白ヤギが二匹放牧されてたんですが、汗だくになりながら自転車を押しながら坂道を登ってくるわたしを見て、2匹ともわたしに目が釘付けになってました。
うん、分かるよ、思わず見ちゃうよね。
ゼ~ハ~ゼ~ハ~
って、すんげ―死にそうな呼吸で坂道歩いてたからね私。
こんな感じで2匹とも目を点にして、草をはむのも忘れて視線をわたしにロックオン。
「どうしたのこの人間? なんかスゴい汗だくだし」
「もうすぐ死ぬんじゃね?」
とでも思っていたのか、コノヤロー!
もうヤケクソになって「ネタにでもせなやっとられん!」ってことでモーロ―としながらシャッター切りました。
もう後は死に物狂いで集落まで戻りました。
倒れたら確実に干からびて死ぬのが分かっていたので。
もう、コンクリートの上でカピカピになって死んでるミミズと自分をダブらせましたよ。
こんなにミミズに共鳴したのって人生初だわ。
この島、お気楽にレンタサイクル推奨してるけど、レンタサイクル中に熱中症で死んだ人とか過去にいないのかな。
携帯で助けを呼ぼうにも、サトウキビ畑ばっかで自分がどこにいるか分かんないしさー。
ホント、命の危険を感じたわ。
それでも集落に戻って水分をたくさん取って日陰で休憩してから、もう一度自転車を漕ぎだして海へ向かいました。
だって海辺に行く時間は今日しかないんだもん。しかも海が綺麗に見える時間帯っていうのがあるそうだし。波照間島まで来て海辺に行かないって何しに来たんだよって話だしね。
いやー、でも疲れた体にムチ打って海岸まで行ったかいはありました。
めっちゃキレーな海ー!
これがハテルマブルーだー!!
ああ、これで思い残すことはない。
海を見た後は宿に帰って次の朝まで爆睡。
朝一にフェリーで石垣島まで戻って飛行機で帰途に着きました。
普段の疲れを取りに沖縄の離島でまったりするはずが、最後のあたりは何の修行なんだってくらいハードな旅になっちまいましたが、大満足の旅となりました。
またいつか来ようっと💖