【映画】盗作騒動の「カメラを止めるな!」の監督に才能と実力はあるのか?

 

少し前、何かと話題の映画『カメラを止めるな!』を観てきた。

実はこの映画が”盗作か?”というニュースで初めて映画の存在を知り、それほど話題なら観とくか、という感じで映画館に足を運んだんだけど。

盗作だと言われているのは、ある劇団が上演したストーリーとこの映画のストーリーが酷似していること。

そして映画を監督した上田慎一郎さんはその劇団の公演を観ており、関係者とも面識があること。

最初は自分たちの上演作品からインスピレーションを受け上田監督が映画を作ったことを劇団の人も承知しており応援していたが、映画が爆発的に売れたことで権利関係を含めて亀裂が入ってしまったこと。

 

これねぇ、私はその劇団の上演作品を見てないのでどれくらい内容が似ているかとか、両者の間でどのような契約を交わされたのか知らないし、また著作権に関してもシロートなため、どっちの言い分に正当性があるかなんてまーったく分かりません

これは当事者双方が弁護士等を交えて話し合いをする問題なので、私がジャッジする問題じゃーございません。

 

でもネットを見ると、

「上田監督終わったww」

「自分でシナリオ書けないんだから一発屋で終わりwww」

とあげつらっている人たちもいたね。

 

盗作問題は別の問題として脇に置いておくとして、私は上田監督は才能豊かな人だと思います!

 

私はたまに落語を見るんだけど、いろいろな噺家さんが同じお題目を演じることがあるんだよね。

例えば『饅頭こわい』という古典落語のお題目なんかは、桂枝雀さん、立川談志さん、桂米朝さんを始め、いろいろな噺家さんたちが演じるわけです。

でも同じ『饅頭こわい』というストーリーでも演じ手によって雰囲気や面白さって違うのだ。

特にお笑いっていうのは、ちょっとした声のトーン、言葉尻、表情、どくとくの間というやつでウケたりウケなかったりする すごく繊細なもの。

古典落語として有名な『饅頭こわい』であっても、ド素人がこれでお客さんを笑わせるってーとー難しいよ

噺家さんたちの巧みな技があって初めて観客は笑うんだよね。

 

つまり何が言いたいかというと、どれだけストーリーを他の人におぜん立てしてもらっても、笑える映画を撮るのは難しいってこと。

同じストーリーを10人の監督さんに渡したとして、出来上がって来る映画は十人十色。

中にはクスリとも笑えない映画になってしまってる場合もあると思う。

 

セリフや言い回し、役者への声の出し方や間の指示でも差が出るし、特に映像の編集作業っていうのはその人のセンスがもろに出ると思う。

 

結論として私が映画館に行ったとき、観客のほとんどは映画を楽しんで大笑いしてたし、私もお腹かかえて笑ってた。

笑いというのは好みの問題もあるので、中には上田監督の笑いのセンスと合致せずにあまり面白いと思えなかった人もいたとは思うけど、おおむね大多数の人にはすごーくウケてた。

これってやっぱり上田監督の実力だと思うなぁ。

私が同じストーリーで映画を作ったとしても、ここまで観客を笑わせる映像にまとめ上げられるかっていうと全然自信ないもん。

 

そうそう、この映画に出てた役者陣は全員が無名の方たちだそうですが、ヒジョーにみなさん魅力的で演技も素晴らしかった☆

今はSNSが発達して、無名でもメジャー相手に戦えるんだよね!(もちろん戦略は必要だし、メジャーが有利なのは間違いないけど)

まだまだ発掘されていない才能ある人たちが世に出るようになればいいね~。

 

ということで、盗作問題は『カメラを止めるな!』にケチをつけた部分もあるけど、私のように問題になったからこそ映画の存在に気付いたって人もかなりの数がいるはずなので、関係者の方たちにはめげずに頑張ってほしいな~。

DVD&ブルーレイも発売とのことです。

カメラを止めるな! [DVD]

 

あの、ただ私はむやみやたらに人にお薦めはしません。

なぜなら笑いってホント繊細なの。

笑いの好みって人によって違うし、観る前に期待値を上げすぎると笑えなかったり、同じ人が見てもたまたま観た日の気分にも左右されて笑えなかったりするから。

 

と、何やら映画のレビューとまったく関係ないことをつらつら書いてしまいました。

だってねぇ。この映画は特になんだけど、前情報をいっさい見ずに観て欲しい映画なんだよ!

この映画が面白いか面白くないかは、ぜひご自分で観て判断してくださいませ♪