北海道・道東編⑥ マンガ『ゴールデンカムイ』推しの網走監獄に行ってきた!

 

今回の北海道旅行の目的の一つである『博物館 網走監獄』にやって来ました!

 

『博物館』とついている通り、当時の網走監獄の建物を別の場所に移築して作った野外博物館となってます。

網走監獄のあった場所は、現在の網走刑務所があります。

 

到着して私がすぐに向かったのは監獄メシが食べられる食堂。

私がいじきたないわけじゃないよ! 無料ガイドツアーの時間と食堂のラストオーダーの時間を考えると、どうしても先に食べておかないと間に合わないんだよ!

ってことでさっそく注文。

監獄メシって言っても、全然質素ではなく十分おいしいサンマ定食でした。

網走監獄の歴史を知ると、当時の囚人がこんな豪華なメシを食べてるはずがないって分かりますね~。(これは後ほど説明します)

 

そうそう、時間が合えば無料ガイドツアーに参加することをお勧めします!

何も知らずにただ見てまわるのと、説明を聞きながらとではやっぱり面白みが違うもんね。

網走監獄っていうと重罪人を収容する脱出不可能な日本版アルカトラズ刑務所ってイメージだったんだけど、本州の囚人をわざわざ北海道に送り込んで作られた本当の意図は、北海道を安く開拓するためっていう意図が大きかったみたい。

当時はロシアの脅威もあって、北海道開拓は防衛線として必要だったわけです。

北海道の開拓は屯田兵が行ったと習うけど、実際は屯田兵が開拓を始める前の道路も何もない一番過酷な部分を囚人に開拓させたんだよね。

記録を見ると、おびただしい数の囚人が開拓作業の中で亡くなってるんですよ。

その様子は体感シアターで見れるよ。

「重罪人なんだから別に死のうが構わない」という言い方をされてたらしいけど、中には明治維新を機に賊軍になったかつての武士とかもいたわけですよ。

「勝てば官軍、負ければ賊軍」とは言うけど、本当に負け戦というのはしちゃいけないんだなと思うよ。戦は勝たなければダメなの。負ければプライドも命も根こそぎ奪われるんだよ。

それでも闘わなくちゃいけない時もあるんだろうけどねぇ(>_<)

 

さて、この網走監獄、やたら人形が多い。

 

建物の中にもシレッといるのでギョッとするのよ。

あっちにも。

こっちにも。

 

お土産物売り場のコーナーにまで。

っていうか、あなた明治時代の人ですらないよね。誰やねん?!

 

思わぬところにいたりして、ちょいビビりしてた私。へたにリアルだからちょっと怖いんだよ。

 

そうそう、網走監獄は人気マンガ『ゴールデンカムイ』推しらしく、コラボ商品とか売ってました。

網走監獄は物語で重要な舞台となるのだ。

作者の野田サトルさんのサインも飾られてました。

撮影OKかどうか分からないのでハートで潰してますが、白石のキャラが描かれてたよ~。

ファンの人はぜひ現地に行って見てね。

 

このマンガは『まんが大賞』や『手塚治虫文化賞』の大賞を受賞してるぐらいなので面白さはお墨付き。

ざくっとストーリーを纏めると、

 

『明治時代末期の北海道。

日露戦争帰りの元軍人・杉本はある事情により金が必要で、砂金が取れるという北海道に来ていた。

そこでアイヌが秘蔵していた金塊の話を耳にする。

そしてその金塊は、

「網走監獄に収容されていた24人の囚人の体に彫られた入れ墨を一つに合わせる」

ことによって在り処が分かるのだという。

杉本はその金塊に関わり殺されたアイヌの父親を持つ少女・アシㇼパとともに、陸軍や元新選組を巻き込んだ金塊争奪戦に身を投じることになる――。』

 

というもの。

あらすじだけでメッチャおもしろそうでしょう?

実は北海道旅行に来る前にマンガ喫茶に行って少しだけ読んでみたんだよね。

アイヌ文化や北海道グルメの描写もちゃんとしているので、当時の北海道の様子を感じることができるの。

作中にしょっちゅう『う●こ』『ち●こ』『勃●起(←隠れてないし)』の単語がでてくる変態性の高いマンガなので読者を選ぶんだけどね。

 

だが私は大好物だ! どんと来い!

 

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

ああ、話がそれた。

 

そうそう網走監獄といば、『五翼放射状官舎』でしょうな。

これが『中央見張』で、五つの囚人の官舎を一か所から監視できるように設計されているの。

めちゃめちゃカッコいいー!

脱獄王・白石のモデルとなった実在の脱獄王・白鳥も当然のように人形として展示してありました。

 

この実在の脱獄王は、何度も脱獄を繰り返してるのに、最後は堀の外で70代で天寿をまっとうして亡くなってるんだよね。

人生って分かんないもんだわ。

 

『博物館 網走監獄』の感想ですが、歴史的建造物もキレイだし、ちょうど紅葉の時期で景色も良かったし、大満足でした☆

雰囲気が私の地元の愛知県にある『博物館 明治村』にちょっと似てるんだよねぇ。

あそこも明治時代の建築物を保存展示している野外博物館なのです。規模としては網走監獄の何倍もあって、明治時代もしくは建築に興味がある人ならけっこう楽しめるかな。

ただ愛知県のはしっこのほうにあって、名古屋からでもけっこう遠いんだよなぁ。

でも一度行ってみて損はないよ~、ぜひ!(なぜか宣伝)

たてもの野外博物館探見 明治村から江戸東京たてもの園まで全国35館 (JTBキャンブックス)

 

<4日目の出費>

・One-dayパス:¥800

・北方民族博物館入館料:¥500(本当は\550だけどOne-dayパスのクーポンで割引)

・オホーツク流氷館入館料:¥750

・流氷ソフトクリーム:\300(本当は\350だけどOne-dayパスのクーポンで割引)

・網走監獄入館料:\970(本当は\1,080だけどOne-dayパスのクーポンで割引)

・昼食(監獄メシ):\720

・夕食(セイコーマート):\267

・宿泊費:¥4,400

本日の出費合計:¥8,707